簡帛文献からみる初期道家思想の新展開

簡帛文献からみる初期道家思想の新展開

考古学の成果を取り入れ、新出土資料と伝世文献を関連付けて初期の道家思想を再検証。中国思想史に新たな視座を提供する画期的研究

著者 王 中江
吉田 薫
出版社 東京堂出版
ジャンル 本(日本発行)中国 > 中国 > 思想・宗教
本(日本発行)中国 > 中国 > 歴史・地理
出版年月日 2018/07/10
ISBN 9784490209891
判型・ページ数 菊判・317ページ
定価 本体6,500円+税
在庫 在庫あり

この本に関するお問い合わせ・感想

序論 出土文献、ならびに道家の宇宙観と人間社会観についての再検討
 一 出土簡帛文献の年代と自然の宇宙観
 二 宇宙のはじまりと状態、および生成の過程について
 三 万物の内面性と活力について――「物性」はいかに獲得できるか
 四 「道」の「弱作用力」と万物の「自発性」
 五 自然の連続性:宇宙から人間の世界へ
 結語

第一章 道と事物の自然――老子「道法自然」の意義について
 一 「道法自然」の一般的解釈の原点と問題
 二 「自然」と「万物」および「百姓」
 三 「無為」と「道」および「聖王」
 四 「道法自然」と老子思想の構造

第二章 『太一生水』における宇宙生成モデルと天道観
 一 宇宙の原初状態――「太一」と「一」
 二 「主輔」の生成メカニズム――「水」から「天」と「地」に至るまで
 三 「相輔」の生成機能――「神明」から「歳」に至るまで
 四 原理としての「太一」と「天道観」

第三章 『恒先』の宇宙観、ならびに人間社会観の構造
 一 「恒先」――宇宙の「原初」およびその「状態」
 二 「域」から「気」に至るまで――宇宙の進化と天地の生成
 三 「始」と「往」――「万物」の生成、存在、および活動
 四 「天下之事」と人間社会における行動の尺度
 結語

第四章 『凡物流形』の生成、および自然と聖人――「一」をめぐる考察と帰属学派について
 一 生成の根源としての「一」
 二 「物」としての「自然」 
 三 「聖人」と「執一」
 結語 帰属学派

第五章 黄老学の法哲学の原理と公共性、および法律共同体の理想――なぜ「道」と「法」の統治なのか
 一 「道法」――「実在法」における「自然法」の基盤
 二 「人情論」と「因循論」――法律による統治と人性、および合目的性
 三 「法律」による統治と「公共性」、および「客観化」
 四 「法律共同体」の理想、およびその「徳治」と「法治」

ご注文

6,500円+税

カートに入れる

シェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加

関連書籍

同じジャンルの商品

おすすめ書籍

お知らせ

一覧