娘たちのいない村

ヨメ不足の連鎖をめぐる雲南ラフの民俗誌

娘たちのいない村
著者 堀江 未央
出版社 京都大学学術出版会
ジャンル 本(日本発行)中国 > 中国 > 社会学・教育
本(日本発行)中国 > 中国 > 風俗・民族
シリーズ 地域研究叢書
出版年月日 2018/03/31
ISBN 9784814001439
判型・ページ数 A5・348ページ
定価 本体4,000円+税

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一人っ子政策と漢民族特有の男児優遇習慣の結果、中国では男女比が大幅に歪み、その歪みを背景に、少数民族の暮らす地域から文字通り「女性が消えて」いる。正式な求愛や仲介による結婚はもちろん、時に自ら望んで、時に騙されて、未婚の娘や若い妻たちが忽然と姿を消す。漢族男性との豊かな生活の夢、都会への憧れ、貧しさ故の娘達の幻想と幻滅の一方、深刻な嫁不足に悩み、なんとか結婚相手を確保しようと奔走する男たち。彼らに寄り添いながらもこうした現実を冷静に記述することで、女性やマイノリティの他社化を乗り越え、既存研究が取りこぼしてきた女性の送り出し社会現実を炙り出す。
若い女性はどこ?―「蜂を焼いた村」で
第1章 女性が流出する社会
第2章 ラフ村落の空間秩序と婚姻慣行
第3章 遠隔地婚出の登場と変遷
第4章 遠隔地婚出をめぐる村人たちの語り
第5章 逡巡するラフ女性たち
第6章 女性の属する家はどこか
第7章 結論 移動する女性の主体と所在

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