「心身/身心」と環境の哲学

東アジアの伝統思想を媒介に考える

「心身/身心」と環境の哲学
著者 伊東 貴之
出版社 汲古書院
ジャンル 本(日本発行)アジア > 東アジア > 思想・宗教
出版年月日 2016/03/01
ISBN 9784762965685
判型・ページ数 A5・808ページ
定価 本体20,000円+税

この本に関するお問い合わせ・感想

はじめに―日文研の共同研究会と本論集の主旨…伊東貴之
第一部:東アジアの伝統的な諸概念とその再検討の試み
 朱熹の「敬」―儒教的修養法の試み…土田健次郎
 心学としての朱子学-朱熹の「理」批判と経学…垣内景子
 袁仁『砭蔡編』について―明代における蔡沈『書集伝』に対する批判の特例…陳健成
 陽明後学の講学活動と日常―鄒守益の詩文より見たる…永冨青地
 仇兆鰲と内丹修練―儒教と道教のはざまで…横手裕
 阮元「論語論仁論」の評価をめぐって…林文孝
 朝鮮思想再考…権純哲
 〈悪〉とは何か―本居宣長『古事記伝』の場合…田尻祐一郎
 江戸後期の文献研究と原典批判…竹村英二
 〔特別寄稿〕清代経世思想の潮流―経世学と功利学―大谷敏夫
第二部:心と身体、環境の哲学―東アジアから考える
 仏教における身体性の問題―キリスト教との対比から…末木文美士
 「易」の環境哲学…桑子敏雄
 拡張した自己の境界と倫理…河野哲也
 中国医学における心身関係…長谷部英一
 跪拝の誕生とその変遷…西澤治彦
 唐初期唯識思想の人間本質観…橘川智昭
 「心」と「身体」、「人間の本性」に関する試論―新儒教における哲学的概念の再検討を通じて…伊東貴之
 全真教における志・宿根・聖賢の提挈―内丹道における身体という場をめぐって…松下道信
 江戸期における物心二元論の流入と蘭学者の心身観…フレデリック・クレインス
 近世日本における武道文化とその心身修行的性格―中国・朝鮮の武術との比較を踏まえて…魚住孝至
 神津仙三郎『音楽利害』の音楽療法思想にみる東洋的身体観…光平有希
 孔子の祭りに牛・山羊・豚は不要か?―中華文化復興運動期の台湾における「礼楽改革」事業の一斑…水口拓寿
 日本人の空気観―電気、空気、雰囲気という漢語をめぐって…新井菜穂子
 自然環境と心=身問題のために―概念操作研究の勧め…鈴木貞美
〔特別寄稿〕日本仏教における身体と精神、キリシタン時代の霊魂論の問題をめぐって…フレデリック・ジラール
第三部:思想・宗教・文化がつなぐ/むすぶ東アジア―文化交流と文化交渉の諸相
 東アジアの南北半月孤…高橋博巳
 正気歌の思想―文天祥と藤田東湖…小島毅
 高麗と北宋の仏教を介した交渉について―入宋僧を中心に…手島崇裕
 太鼓腹の弥勒は仏教なのか―布袋和尚伝記考…陳継東
 新井白石の漢学と西学―朱子学的「合理主義」と真理概念の普遍性において…李梁
 「教化」から「教育」と「宗教」へ―近世・近代日本における「教」の歴史…鍾以江
 梁啓超の「幕末の陽明学」観と明治陽明学…李亜
 「宗教」としての近代日本の陽明学
 民国知識人の文化自覚と伝統―梁漱溟の「東方化」の再解釈を兼ねて…銭国紅
 日中道義問答―日米開戦後、「道義的生命力」を巡る占領地中国知識人の議論…関智英
 二十世紀初頭、安岡正篤の日本主義における直接的行動主義―安岡正篤のベネデット・クローチェ訪問計画に留意して…竹村民郎
 〔特別寄稿〕吉田松陰の革命思想とその天下観…楊際開
あとがき…伊東貴之
附録:読者のための参考文献一覧…伊東貴之
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